近年、オンライン上でのブックメーカーのサービスが拡大していますが、利用者としてはブックメーカーが信頼できるものかどうかを判断する基準として「ライセンス」の存在を常に意識する必要があります。
ライセンスとは、特定の国や地域の政府や公的機関から、ブックメーカーとして、ギャンブルを提供するための許可を受けた証明書のことを指します。このライセンスを持っていることで、ブックメーカーは一定の規則や基準を満たしていることが確認され、ユーザーは安心してサービスを利用することができます。
ライセンスにもいくつか種類があり、それぞれ審査基準や信頼性が若干異なります。ここでは主なライセンス発行機関を3つ紹介します。
マルタゲーム局(MGA)
マルタゲーム局は、ヨーロッパのマルタ共和国に設立されている公的機関で、オンラインギャンブルに関するライセンスを発行しています。ヨーロッパ内でのオンラインギャンブル業界の中心的存在として知られ、MGAのライセンスはその厳格な審査基準と高い信頼性から多くの企業に取得されています。プレイヤーの保護や不正行為の防止、マネーロンダリングの対策などを重視しており、これらの基準を満たす企業のみがライセンスを取得することができます。
イギリス賭博委員会(UKGC)
イギリス政府の監督下にある公的機関で、ギャンブル関連の事業者に対してライセンスを発行しています。特にオンラインギャンブルの規制においては、世界的にも先進的な取り組みを行っており、他の国々にもそのモデルが参考にされています。UKGCが発行するライセンスは、業者の財務的健全性や公平性、顧客の資金の安全性など、多岐にわたる厳しい基準をクリアしなければなりません。
キュラソーeゲーミング
カリブ海に位置するキュラソー島の政府が発行するオンラインギャンブルのライセンスです。このライセンスの最大の特徴は、取得が比較的容易であり、初めてオンラインギャンブル事業を開始する企業や小規模な事業者にとって手頃な選択肢となっている点です。ただし、キュラソーeゲーミングのライセンスは、MGAやUKGCに比べるとその審査基準は緩やかとされており、利用者はブックメーカーやオンラインカジノを選ぶ際には十分な注意が必要です。
ライセンスはブックメーカーの公式サイトのフッターや「当社について」のページなどで、その存在を確認することができます。また、ライセンス番号や発行機関のロゴが掲載されている場合、その情報を元に公的機関のサイトで確認を行うことも忘れないようにしましょう。